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楽しく気軽にサステナブルなライフスタイルを実現。ホームケアブランド「aq」

昨年9月にリリースされた、ホームケアブランド「aq」は、楽しく気軽に送れる、サステナブルなライフスタイルの浸透を目指す。
リリースから支持を拡大している同ブランドは、国内での更なる市場拡大に加えて、商品ラインナップの拡充や海外への展開も期する。

ガラス容器製造メンバーと
代表:宇佐美佑果(写真手前)

PROFILE: 宇佐美佑果(うさみ・ゆか)テレビ朝日アナウンサーとして6年勤務後、英国サセックス大学大学院にて国際開発学修士号取得、2020年1月卒業。帰国後、より多くの人が社会問題や環境問題を『身近に』、社会貢献を『気軽に』感じられるような様々な機会を創出することをミッションに、株式会社DEWを設立。

社会問題に対して当事者意識を持てる仕組みづくりを目指して


MONODUKURI(以下、MD):創業から3年後にリリースされたaqですが、創業からリリースまでには、どういった経緯があるのでしょうか。

宇佐美佑果(以下、宇佐美):そちらの前提として、私の課題感からお話しできればと思います。幼少の頃、家庭の都合で海外で暮らす時間が長かったんです。特に、イギリスやドイツといった環境先進国と呼ばれる国で過ごしていたので、9歳で日本に帰国した際に、環境への意識に対して大きなギャップを感じました。その勢いで、スピーチコンテストで環境問題について熱弁し、全国で入賞したほどです笑 
その後、南米で中学時代を過ごし、高校で日本に戻ってきた際に、創業の基となる課題感が芽生えたと感じています。平和な日本で暮らしてきた同級生は、南米の貧困や世界の課題にあまり関心が無かったんです。触れる機会も無いし、当たり前ですよね。そのギャップに触れてから、社会課題、とりわけ環境問題に対して、当事者意識を持てる仕組みを作りたいと強く思うようになりました。

ドイツ時代の写真


MD:課題意識を行動に移すまでのエネルギーが凄いですね笑
当事者意識を持つための仕組みとは、具体的にはどういったイメージでしょうか?

宇佐美:ドイツで印象に残っているものがありまして。スーパーでリサイクルをすると、10円ほどが返ってきたりするんですよ。少額なんですけど、子供だった私からすると嬉しくて、よくリサイクルしていたのを覚えています。こういった、生活に溶け込んだ、参画しやすい仕組みがあると、環境問題への当事者意識を醸成しやすいなと。

MD:aqにもそういったメッセージがあるんですね。

宇佐美:そうですね。環境の話って抽象的になりがちなので、いかにイメージしやすく伝えられるかが重要だと思うんです。その部分は、アナウンサーという伝える仕事をしていた私だからこそできるところだと感じています。

MD:そうして創業されて、どういった経緯でaqのリリースに至ったのでしょうか?

宇佐美:創業当初は、サステナブルな商品のセレクトショップをしていたのですが、そのなかで、アメリカの錠剤洗剤ブランドの存在を知ったのがきっかけになりました。当時のアメリカは、洗剤が切れたら容器ごと買い替えるのが主流で、ごみの排出量がものすごかった。そのなかでこの商品は画期的で、水に錠剤を入れるだけで洗剤ができるので、容器を買い替える必要が無く、ごみの排出量を劇的に抑制できるんです。~~が市場に広まっていくとともに、そのインパクトの大きさを実感して、これだ、と思い、自社ブランドの立ち上げを決意しました。

サステナブルとデザインへの妥協なきこだわり


MD:商品づくりにおいて、特にこだわったポイントはありますか?

宇佐美:山ほどあるのですが、容器と濃縮洗剤には特にこだわっています。容器は長く使えるガラス製で、空間を彩れるようデザインしています。全六色とも日本の伝統色を用いており、それぞれが異なる意味合いやストーリーを持っているので、気分や部屋の雰囲気に合わせて選べるのも特徴です。伝統色を採用するにあたって、ユーザーが置いてけぼりにならないよう、洋風のプロダクトデザインとの和洋折衷を意識しているのも、こだわったポイントですね。洗剤は、洗浄効果と香りはそのままに、20mlに濃縮しており、それを水で15倍に希釈して使います。
瓶もガラス製で、リサイクル可能なのが、ブランドコンセプトを体現している部分ですね。錠剤型も検討したのですが、実現可能な機能とのバランスを考えて、濃縮洗剤の形に落ち着きました。

aqボトルコレクション

MD:構想からリリースまでの2年半で、どういった苦労があったのでしょうか?

宇佐美:イメージしているものを実際に作るところが大変でした。
容器だと、スプレー口の部分のガラス加工や、各色の細やかな表現が、洗剤だと、こだわりの品質を20mlの濃縮洗剤に落とし込むところが、それぞれ難しかったですね。特に、容器の方は製造パートナーを見つけるまで、50社以上に伺っているんです笑
私たちの注文が複雑なうえ、コロナ禍だったこともあり、パートナー探しは本当に苦労しました。お陰様で容器/洗剤ともに良いパートナーに巡り合え、今ではファミリーのような関係性になっているので、本当にありがたい限りです。

容器製造過程(濃縮洗剤)

MD:商品の構想を妥協なく実現してきたんですね。

宇佐美:そうですね。リリースのギリギリまで改良を重ねてきました。SDGsの採択日である9月25日に合わせてリリースしようと決めていたので、直前はもう大変でしたね笑 私たちの無理難題を受け止めて、形にしてくれた製造パートナーに感謝です。他にも、ブランドのコンセプトから戦略まで、様々な人に助けられてきたので、そちらも併せて感謝ですね。

自分にも地球にもやさしいライフスタイルの入口に


MD:想定されているユーザーの属性はありますか?

宇佐美:家事に対して、効率よりも楽しさを求めるような方には、気に入って使って頂けると思います。洗浄効果だけでなく、デザインや香りにもこだわっているので、面倒くさいタスクになりがちな家事を、癒しや楽しみに変えられるのがaqの特徴です。そのため、家事や掃除を楽しんでやりたいな、という方にはぴったりですね。

MD:自分へのご褒美にもいいですね。

宇佐美:そうですね。QOLを向上させられる商品なので、自分はもちろん、大切な人へのギフトにもぴったりだと思います。

ギフトにもおすすめのスターターキット


MD:今後のブランドグロースの展望はありますか?

宇佐美:現在は洗剤のみですが、ホームケアブランドとして、ラインナップを拡充させていきたいと思っています。日常の様々なシーンを支えながら、気付いたら地球にやさしい生活を送っている、というブランド像をより確立していきたいですね。また、日本でのマーケティングを進めながら、ゆくゆくは海外マーケットにも展開したいと考えています。サステナブルな製品への需要が世界的に高まってきているなかで、サステナブルな暮らしへの気軽な入口になれるよう、これからも頑張っていきたいです。

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