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珍しい純国産メンマを皮切りに地域と共に竹害解決に挑む。竹取キッチンの純国産メンマを食べて社会を良くしませんか?

竹害問題と「竹取キッチン」の取り組み

——竹害という問題について具体的にはどのような課題があり、それに対してどのような取り組みを行っているのでしょうか?

日本の里山では、竹林が放置されることでさまざまな問題が起きており、ニュースなどでも話題になっております。どういった被害があるかというと、竹が荒れてくるとイノシシの侵入を招いたり、竹の浅い根が雨で地すべりを引き起こしたりするんです。

この課題を解決するために、私たちは地元の孟宗竹を活用した純国産メンマの製造を始めました。それが竹取キッチン始まりのきっかけです。

——なるほど!日本の竹害課題を解決するといった目的があったんですね。竹取キッチン自体はいつ頃から創業されたのでしょうか?

竹取キッチンを運営する株式会社ティー・ツリー・コミュニケーションズは11年前に創業し、地域農産物の直売や加工食品の開発を手掛けてきました。もともとは下記のようなお茶製品などを有名ホテルの客室やお土産屋さんなどへ卸販売をしていました。しかし、コロナ禍で一時的に販売網を失ってしまったんです。

そこで新たな挑戦を模索をはじめ、地域のお困りごとを聞いて回り、そこで目をつけたのが「放置竹林」でした。

竹林問題は本来は筍の段階で収穫したり、古い竹を間伐する必要がありますが、竹取キッチンは筍が少し伸びた「幼竹」に着目し、純国産メンマの加工に取り掛かりました。

——「幼竹」初めて聞きました!筍は馴染みがありますが、筍が伸びたものをメンマにするという発想すごいですね!

ありがとうございます。実際皆さんが食べられているメンマは輸入品が99%を占める状況です。なので恐らく皆さんが知っているメンマはほぼ中国産と考えた方がいいかと思います。しかし私たちは国産の孟宗竹を活用することで、新しい価値を創造しようと考えました。

地域資源から生まれる新しい価値

——純国産メンマの開発には、どのような苦労があったのでしょうか?

開発には3年かかりました。ゼロからのスタートだったので、地域の住民の協力を得ながら素材を確保し、試行錯誤を繰り返しました。

また福岡県糸島市で純国産メンマを作られている方がいるのですが、その方々のところに赴き勉強などさせていただきました。今でも純国産メンマを広げる活動を一緒にしています。

熱の入れ方や保存の方法を何度も見直し、最適な製法を見つけました。幼竹を取ってきて、皮を剥いて加工するというのは時間と工数がかかり、今の商品の形は努力の結晶ですね。(笑)

また特にこだわったのは、無添加で安心して食べられる美味しさです。実際試食と加工の繰り返しでした。鶏ガラ風味の味付けや、地元産のゆずを使った塩こうじメンマなど、家庭の食卓やお酒のお供としても人気があります。

——現在は乳酸菌を活用した保存食も開発されているとか?

はい、私たちは植物性乳酸菌SIY8を活用した新商品「MENMA+SIY8」を開発しました!この商品は高温加圧殺菌という技術を施しており、常温で保存性も高く、食感や栄養価も維持できます。この乳酸菌は富山県農林水産総合技術センター食品研究所が麹から発見したもので、免疫を整える機能があることが確認されています。この機能は菌が死んでいても有効で、発酵食品に適した風味や安全性の高さも特長です。

防災にも役立つ商品だと思います。
最近能登地震が起こり、なるべく美味しい非常食を配れればと思っておりました。非常食はやはり乾燥された食品が多かったりするので、MENMA+SIY8だと美味しいメンマをお届けできるかと考えています。

この乳酸菌とメンマの豊富な食物繊維を一緒に摂取することで、腸内細菌のバランスが整えれるので、災害の際でも効率よく栄養を摂取できます。また、高圧加熱殺菌加工を施すことで製造から2年間(賞味期限1年6カ月)の長期保存が可能になり、国内外への輸出や備蓄食、非常食としても使えます。

——非常食でも使えるんですか!また乳酸菌とメンマの組み合わせも面白いですね!!

食べていただければと思うのですが、これがまた美味しいんですよ!
私の一押しの製品もこちらになっています!

——竹取キッチンの商品を購入することで、消費者が竹害対策に貢献できるとのことですが、具体的には?

たけのこを「幼竹」として活用することで竹林の管理が進むんです。また、売り上げの一部を放置竹林対策に充てる仕組みを整えています。これにより、消費者が商品を購入することで間接的に地域課題解決に寄与できるんです。そしてメンマが広がれば、また雇用を生み出すことができる。

例えば、私たちの純国産メンマは、放置竹林を適切に管理することから始まっていますし、幼竹を地域の皆様から買い取らせていただいております。そのためご購入いただければ、環境保全や里山の維持に貢献できます。

——すごくいいですね。自分の購入が社会課題の解決につながっている。しかも無理せず実際美味しいものを選ぶだけで社会貢献につながるなんてすばらしい仕組みですね!

メンマを超えた「竹菜」シリーズの魅力

——竹取キッチンの商品には、多彩なラインナップがあるそうですね。

はい、「竹菜」シリーズとしてさまざまな商品を展開しています。特に人気なのは鶏ガラ風味のメンマと、ゆず風味の塩こうじメンマです。どちらも地元の素材を活かし、無添加で作っています。

また、素材そのままのメンマも飲食店向けに提供していこうと考えています。アレンジ次第でサラダやパスタにも使えるので、自由な使い方ができます。

——初めての方にはどの商品を試してほしいですか?

「つるぎ竹菜」シリーズのセットをおすすめします。一番人気なのは鶏ガラですね。鶏ガラの味はやはり想像しやすいですし、お酒のあてにもなりますからね。

鶏ガラメンマのご購入はこちら!(今現在ECサイト改修中)


しかし面白いのが、一番リピーターが多いのが「ゆず塩こうじ」なんですよ。やっぱりさっぱりしてるのが癖になる、「もう一品」の際に最適だとご好評いただいています。


一つ450円と手に取りやすい価格です。ご家庭での一品料理やおつまみにどうぞお試しください!

今後の展望

——今後の展望について教えてください。

純国産メンマを軸に、新しい商品やフレーバーの開発を進めています。例えば、ビーガン向けの商品やインバウンド需要を意識したライフスタイル提案なども視野に入れています。

私たちは、地元の困りごとを解決しながら美味しい食品を提供する -これが使命です。地域と連携し、持続可能な未来を築いていきたいです。

取材を終えて

竹取キッチンの挑戦は、食品開発を超えた地域貢献そのものです。消費者が商品を手にすることで、環境保全や地域活性化に直接つながる -その循環を生み出している点に感銘を受けました。

さらに詳細な情報や商品ラインナップについては、竹取キッチンのオンラインストアをご覧ください。その一口が、未来への一歩となるはずです。

「竹取キッチン」のオンラインストアはこちら!

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